遺産分割における相続人への配慮の度合い

父親の事業をほとんど無休で手伝うなどして、父親の財産の形成に大きく貢献した場合にほかの兄弟よりも遺産を多くもらいたいという人もいます。亡くなった人の財産形成や維持、増加に大きな貢献をした相続人に対して寄与分といって遺産分割の際に多くもらえる配慮があります。たとえば、二人兄弟で母親もはやくに亡くなっていた場合、父の遺産が1000万円だったとすると、このうち500万円が長男の寄与分として認められれば残りの500万円を弟と分割することになるので、兄750万円、弟250万円の遺産相続となるのです。重い認知症の父親を介護離職してまで自宅で10年間、介護してきた四女に対して付き添い看護婦の日当相当を基準として寄与分を算出した判例もあります。

ただし、親子には扶養の義務が夫婦には協力扶助義務があるので、今の法律では通常の介護はこの範囲としてみなされ、寄与分は発生しないというのが主流です。そのため、長年、自分を介護してくれた人に遺産を多くもらいたいということなら、やはり遺言書に正式に指定相続分を指定してのこしておくことが必要になります。また、寄与分の主張を相続人の一人が行った場合には、まずは話し合いをおこない、そこでスムーズにいかなかった場合には、遺産分割調停で額を決定します。寄与分の主張ができるのは法定相続人のみに限られていますから、内縁の妻であったり、愛人の場合は故人にどんなに貢献しても認められることはないので注意が必要です。

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